お役立ちコラム

前回に続き、職務経歴書の書き方をレクチャーしていきます。
今回は具体的にどのように作成すればいいのか、注意点も含めてレクチャーします。
【④ 職務経歴書を作成する際の注意点はあるの?】
職務経歴書を作成する時は、あなたの薬剤師経験をとにかく書き連ねればいいというわけではありません。
職務経歴書の作成には、内容を整理しながら見やすく書くこと、さらに見やすくするためにはパソコンを使って作成したほうがいいといった点があります。
職務経歴書にどれだけいい内容を書いていても、見にくければしっかりと読んでもらえない可能性があります。
パソコンが使用できる薬剤師さんは、出来るだけパソコンを使って職務経歴書を作成しましょう。
インターネットで“職務経歴書 フォーマット”と検索すれば、ワードやエクセル等を使用した職務経歴書のフォーマットをダウンロードすることが出来ます。
自分が使いやすい職務経歴書のフォーマットを探し、作成していきましょう。
パソコンスキルのある薬剤師さんなら、自分だけのオリジナルの職務経歴書を一から作成するのもいいかもしれません。
【⑤ 内容は整理しながら見やすく!】
職務経歴書は、パッと見た瞬間にあなたの薬剤師経験やスキル、一番のアピールポイントが伝わるぐらい見やすいものでないといけません。
職務経歴書が見づらければ、相手は職務経歴書を読むのが大変です。
そうなると、採用が遠のいてしまう可能性さえあります。
職務経歴書は、経験やスキルをアピールしたいからといって、とにかく詳しく書けばいいというものではありません。
詳しく書き過ぎると見づらくなってしまい、ダラダラとただ文章が書き連ねられている職務経歴書であれば採用担当者にいい印象を与えることが出来ないばかりか、最後まで読んでもらえない可能性があります。
せっかく一生懸命書いても、最後まで読んでもらうことが出来なければ無駄な努力になってしまいます。
職務経歴書を作成する際は、記載する内容をしっかり整理しながら簡潔にまとめ、見出しを作る等して見やすくすることが重要です。
「読んでもらえる職務経歴書」を作成することを意識し、あなたの薬剤師経験やスキル、アピールポイントがすぐに伝わるように作成しましょう。
作成に取り掛かる前に、まずは経験・スキル・アピールポイントをまとめておくのもいいかもしれません。
【⑥ 職務経歴書の書き方】
職務経歴書を作成する際の注意点がだいたい把握できたところで、今度は実際の書き方をレクチャーします。
職務経歴書は「見やすく・分かりやすく・簡潔に」が基本的な注意点となりますので、A4用紙1~2枚程度におさめるのがベスト。
転職を重ねてしまい長くなってしまう・・という場合でも、A4用紙2枚までにおさめるのがおすすめです。
A4用紙1~2枚までにどうしてもおさまらない場合は、それこそ見やすさが重要です。
そして書き終わったら、誤字脱字がないか必ず確認しましょう。
見やすく書かれていても誤字脱字があれば、注意力がない人だと思われてしまう可能性があります。
完璧に仕上げたと思っていても、誤字脱字は意外と見つかったりするものです。
自分で確認するだけでなく、他の人にも確認してもらうのもいいかもしれません。
【⑦ 職務経歴書に記載する項目】
職務経歴書に記載すべき項目をまとめてみました。
職務経歴書を作成する際は、最低限下記の項目を記載しておくことがおすすめです。
◆表題◆
「職務経歴書」と用紙の最上部の真ん中に分かりやすい大きさで記載します。
◆日付◆
提出日を記載します。
郵送で提出する場合はポストへの投函日を記載し、持参する場合は面接当日の日付を記載しましょう。
西暦で記載するか和暦で記載するかは、職務経歴書内で統一されていればどちらでも大丈夫です。
◆名前◆
名前は必ず記載しましょう。
名前の下に住所や電話番号等の連絡先を記載するのも一般的です。
◆職務経歴◆
勤務していた時期(期間)、企業名や薬局名、応需科目等を記載しましょう。
所属していた部署があれば、そちらも記載します。
業務内容や実績は分かりやすく簡潔に。
実績はアピールポイントにもなるので、簡潔でも伝わるように記載しましょう。
◆取得資格◆
薬剤師免許以外にも持っている資格があれば、取得時期と資格の正式名称を記載します。
◆自己PR◆
入職後にやりたいことや、仕事への姿勢や意欲、長所や強みといったアピールポイントを記載します。
ワードやエクセル等のパソコンスキルがある場合は、ここでアピールしてもいいでしょう。
職務経歴書は、あなたの薬剤師経験やスキルをアピールすることで、採用へと大きく近づく重要な書類なのです。
履歴書も書かなければいけないし、職務経歴書を作成するのは手間も掛かり面倒くさいと思うかもしれません。
ですが、職務経歴書を作成することで、これまでの経験から自分のアピールポイントを再確認することができ、自分自身をしっかりとPRすることが出来るのです。
自分のアピールポイントは、面接でもしっかりと伝えなければいけない重要な項目ですので、再確認しておくことも大切です。
少しでも採用に近づくためにも、職務経歴書を作成することは重要なことなのです。
面接日時が決まってから作成すると、充分な時間が取れず満足のいく職務経歴書が作成出来ない可能性もあるので、転職活動を開始した際にまずは職務経歴書の作成に取り掛かっておくのもいいかもしれません。